オルティス コンソート

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京匠会の搬入を済ませて、夕方から
「オルティスコンソート」の第十七回の
定期演奏会を拝聴に奈良へ出掛けました。

「オルティスコンソート」は、ビオラ・ダ・ガンバ
奏者の坂本利文さんが主宰されている
古楽器アンサンブルです。京都での
ファミリーコンサートには何度かお邪魔
しましたが、奈良へオルティスコンソートを
聴きに行くのは初めてでした。

会場の「奈良キリスト教会」は近鉄奈良駅の
すぐ近く。木造瓦葺の日本建築による、
とても美しい教会です。

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中に入ると信者席の左右に四本ずつ、
計八本の隅取りをした木の柱が立っていて、
最後の晩餐もレリーフが掛けられていたり、

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「堂内落針を聴くべし」(針が落ちた音を
聴きなさい、つまりは静粛にしなさいの意。)
と達筆で書かれた短冊が掛けられています。
信者席後方には立派なパイプオルガンが
設置されていました。

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日本建築のキリスト教会というとミスマッチな
ようですが、不思議に落ち着く美しい処です。

さて、開演時間にギリギリで間に合った
演奏会。本日のテーマは
『Lachrimae&Smile -涙と頬笑み-』
 〔イギリス・盛期ルネサンスの歌と器楽〕
でした。

嬉しくても涙が出ますし、悲しみの極みで
生まれる微笑もあるでしょう。人の心の
表出はこの二つに尽きるのかも知れません。
ガンバ・リュート・リコーダなどの古楽器の
音色、ルネサンスの音楽にはお能に
通底するものがあるように感じます。
洋の東西に離れていたとはいえ、
成立した時代が近いということがあるのかも
しれません。(アッシジの聖フランチェスカと
高山寺の明恵上人とのように。)
そして今日はっきりと感じさせて頂いたのは、
共通するのは涙と頬笑み、なかんずく
涙だということです。

能を観ていて、面(おもて)の内側を
涙が頬伝っていくのが見える時があります。
演者のものでも面のものでもない涙を。
心の傷は癒しようが無くても、
慰めを受けることはできます。
そしてまた歩み続けることができるのでしょう。
大いなる慰めを受けた演奏会でした。

音楽そのものについては、私にはとても
文章にできません。ただ素晴らしいとしか。
本場の演奏を聴いたことがないので
大きな事はいえませんが、間違いなく
ほんまもんの音楽だと思います。

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