「旨酒」186蔵

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「酒屋のおやじが薦める」とサブタイトルのついた
「旨酒(うまざけ)186蔵」という本が扶桑社から
出版されました。著者は京都・名酒館タキモト
副社長、瀧本洋一さんです。

北は北海道から南は九州まで、ご自分の舌と
眼と耳で確かめられた186の蔵元のお酒を
紹介されています。どういう基準かということは
作家の村松友視氏が寄せておられる文章が
的確ですので引用させていただきます。
「私は、年齢や気分や自分勝手な思い入れなどに
よって、その時どきの好みが変わる、不埒な
酒呑みである。「名酒館タキモト」の店内のけしきは
狭い趣味的な酒集めをする店とちがって、そんな
私をどの方位からも受け止めてくれそうで心強かった。
かといって全方位の脈絡のない集め方でない、
きわめて頑固な選択のモノサシで計られて選ばれた
酒たちが、悠々とならべられている気配が、店の
内にたち込めているのだった。」

都道府県別に分けられ、地域の特性に続き
各蔵ごと、そしてその代表銘柄が簡潔に
紹介されています。愛情と情熱のこもった文章で。
そして随所に挿入されているエッセイがこの本
全体を引き立て、そして「きわめて頑固な選択の
モノサシ」の裏打ちをしています。日本酒、そして
飲酒という行為がいかに深い文化的意味を
持っているかを教えられます。その一節、
「お酒は、何より真誠の自由を愛する。」
ご一読をお薦めいたします。

裏表紙には白居易「效陶潛體詩十六首」中の対句。
 愛酒不愛名(酒を愛し名を愛さず)
 憂醒不憂貧(醒を憂い貧を憂えず)

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お酒を呑める幸せが増幅する一冊です。

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