大覚寺狂言

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2月3日の津ノ国尼崎ツアー、続編です。
尼信博物館のすぐ近くに寺町がありました。
節分のこととて露店が出て賑やかなので
フラフラと寄っていきました。中で律宗の
大覚寺さんというお寺が一番賑やかでしたので
山門を潜ってみますと、なんと立派な能舞台が
出現。何やら始まりそうなので足を留めました。

揚げ幕が鏡板と並んでいるのは、ちょっと
苦しいですが、三間四方(目測ですが)の舞台に
後座も地謡座もあって、鏡板の松もご覧の通りです。

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場所柄土地柄、浜辺の風景も描いてあります。
間もなく女性が登場してアナウンスしてくださった
ところによると、大覚寺狂言というのが行なわれ、
演目はご当地ソングといってよいでしょう、
能『船弁慶』を脚色した「大物の浦」とのこと。
こういう予期せぬ出会いが旅の醍醐味というもの。
拝見してまいりました。

京都の壬生狂言と同じ、無言劇でした。(後で知った
ところでは、天保年間に途絶えたものを、昭和28年に
壬生狂言を手本に復活されたものだそうです。)
最初に義経主従が登場しました。

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右から義経、弁慶、家来です。
弁慶は静を都へ返すよう促しますが、別れ難い義経は
しきりに愚図ります。業を煮やした弁慶は静を呼び出します。
(というようなことをパントマイムで演じます。)

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弁慶は静御前に因果を含め、御門出(おんかどいで)だから
舞を舞えと命じますが、何度もかぶりを振って断ります。

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かわいそうな場面なのに、なんとなく笑ってしまいます。
酒が振舞われ、泣く泣く静は舞を舞い、去っていきます。

とうとう出航。おもしろい顔の船頭が櫓を漕ぎます。

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しばらくすると、武庫山の上に怪しい雲が出たと、
指差して知らせます。ほどなく知盛が出現しました。

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能では「平太」などの強い面が使われますが、
こちらは生前の公達さながらのやさ男で登場です。
これも能には無い演出ですが、義経と知盛の
切り組みシーンも有りました。

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船頭はかわいそうに、ワキ柱のところで手を合わせて
ふるえています。激闘の末、知盛は弁慶に祈り伏せられ、
仏倒れの反対の前倒れに倒れて退場。
あと白浪となりにけり、と義経主従も退場しますが、
船頭はまだふるえています。やがて気が付いて
櫓を肩に担いで頭を掻き掻き一行の後を追っておしまい。
珍しくて楽しいものを観ることができました。

仏教説話を演じるという本来の演目「閻魔庁」なども
レパートリーにあるそうですが、残念ながらそれは
拝見せずに移動しました。毎年行なわれるそうですので、
できれば来年も行きたいと思います。
津ノ国ツアー、続きます。

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