ギャラリーめぐり

怒涛の展覧会めぐり。
こんな日もあります。

更新が滞りがちで申し訳ございません。
書きたいことが多いのも困りもので、
手が追いつきません。どうぞ気長に
お付き合いくださいませ。

まず最初は、京都高島屋6階
グランドホールにて開催の
「日本伝統工芸展」へ。
木漆工芸・竹工芸・人形・染織・金工・陶芸。
各分野の高い水準の作品を拝見しました。

続いては、先日お知らせしました京都文化博物館の
「丸紅コレクション 絵画と衣裳 美の名品展」へ。
ボッティチェリ「美しきシモネッタ」と
「淀君の辻が花小袖」に注目。
恥ずかしながら、名前は聞いたことがあるものの、
今日まで「辻が花染」が絞の一種であることを
知りませんでした。江戸時代に入って友禅染が
登場するまで、最も優れた染の技法だったとのこと。

その一番成熟した時期に天下人秀吉の側室、
淀君によって発注されたと云われる「辻が花小袖」。
丸紅所蔵のその一部分を元に、現在の匠を集結して
復元しようというプロジェクトが行われました。
♪風の中のスッバル~~

一連の工程が30分のビデオに編集されたものを
見ることができました。小石丸という品種の蚕を
採卵から手がけ、繭から糸を取り、白布に織り上げる
までを担当されたのが、大津市坂本「麦の家」の
山崎 隆、京ご夫妻。工房の前で育てておられる
桑畑から蚕の成長に合わせて葉を選んで摘み取り、
適宜の大きさに切って与えておられました。
お二人が画面に登場して話をされていますとつい、
「この人達と、ちょっとした知り合いですねん。」と
傍らの人に話しかけたくなる衝動に駆られました。

繭は「塩蔵(えんぞう)」という技法で処理された後、
お湯に浸しながら糸を取っていきます。この時使われて
いた土鍋が、実は私が造らせていただいたものでした。
小石丸は後年品種改良されたものより糸が細く、
糸取りの際見えにくいので黒い土鍋をという
ご注文でした。(黒い焼き物も造れるのですよ、実は。)
ビデオ見ながら、「あの土鍋、私が造りましてん。」と
傍らの人に自慢したい衝動に駆られましたが、
映っていたのは一瞬でしたので断念しました。

先日、西陣織会館では織の技法の深遠に触れ
気が遠くなりかけましたが、今回は染の技法の
奥深さに意識を失いかけました。凄いです。
その他、江戸時代の小袖も多数展示。
お腹いっぱいになりました。

文博を後に、一筋東の堺町通にあります
「堺町画廊」へ。下村順子展「空」を拝見に行きました。

画像

信州信濃の角りわ子さんのご紹介。
神奈川県川崎在住の陶芸家。京都で初の個展とのこと。
輪積みというプリミティブな技法を用いつつ、随所に
現代的な鋭い感性をきらめかせた作風でした。
ご本人も楽しいお方で、角さん共々一緒に
飲めたらなあと思いました。

本日最後は姉小路を東へ行って、寺町を少し南へ下がった
ギャラリー ヒルゲート。「今尾栄仁 個展 -ほとり-」を拝見。

画像

京都在住の日本画家。西洋風な感じもしますが、
建物や人物を小さく描き、空間に詩情を持たせる
処は東洋的表現の系譜に連なる方かと拝察しました。

以上4件。歩いて回れる範囲にこれだけの展観がある。
改めて京都って楽しいなあ、素晴らしいなあと思った
一日でした。

旧暦[四月八日 四月中小満]

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この記事へのコメント

おらんと
2007年05月28日 23:20
お久しぶりです。
「丸紅コレクション 絵画と衣裳 美の名品展」は、見たかったのですが、見逃してしまいました。残念です。
幻の小石丸を育てていらっしゃる方がお知り合いとは。。。すごい人脈ですね~。

展示会、長期戦ですね。頑張ってくださいね!
京都に行った際に、伺いたいです。(ギャラリーの陶板でできた「洛中洛外図」もみてみたいです。)
楽しみにしています。
月下酔 黙琴堂 主人
2007年05月29日 18:31
>おらんとさん
こんにちは。
「丸紅コレクション」は、呉服の意匠研究の為に集められたそうで、素人目にも素晴らしい物が多かったです。おらんとさんがご覧になれば、また格別でしたでしょうね。
山崎さんご夫妻の「麦の家」で、独身時代の連れ合いが一年ほど過ごさせていただいた事がありました。小石丸は皇居でも飼われていると聞いたことがありますが、やはり幻なのですねえ。

長期戦ですが、すごく会場が近所なのでなんだか気楽です(笑)。「洛中洛外図」、すごいですよ~。お越しをお待ちしております。どうぞ事前にご一報くださいませ。