長月七日のこの月を

画像

ご近所で見かけた四弁の桔梗。
珍しいですね。
素謡の会「源氏の恋模謡」を聴きに、
京都芸術センターにでかけました。

画像

今日の曲は『野宮』。長月七日の嵯峨野が
舞台ですので、会場には秋のお花が活けられて
雰囲気を醸し出していました。

毎回、入場者数の記録を更新しているのではと
思うぐらい。今回も160名超のお客様だったそうで
大入り満員。遅れて行った私達は脇正面に
あたる位置に案内して頂き着座しました。

画像

演者の方々の謡はとても素晴らしく、
たいへん結構に拝聴しましたが、
今回は詞章の美しさを特に感じました。
驚くほど平明な言葉とその遣い方。
それでいて、深くて広い世界が緻密な
織物のように出現してくる。
作者とされる禅竹の並々ならぬ力量の
程を気付かされた思いです。
彼の言葉に対する揺ぎ無い信頼感と
いったものを感じました。

六条御息所の話であるはずなのに、
最後は聴いている私のことが謡われて
いるようで、不覚にも涙が滲みました。
この辺り、世阿弥作品では同じく秋の名曲
『井筒』の主人公、「人待つ女」が最後まで
人待つ女であり、紀有常の娘であり続ける
のと、決定的に違う点であろうと思いました。

素謡ならではの良さを感得できました。

旧暦〔文月二十八日 七月中処暑〕

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック